黒キャベツ
食べることは生きる事
渋谷の月1薬膳料理教室
お稽古サロンMe+ mitasuです。
ほんの少し前、短い期間ですががん治療専門のクリニックに勤めていました。
そこで行う治療は、自由診療の中で一番新しい治療の「遺伝子治療」
以前結婚をして時に、姑が食道がんを患い看病をしていましたが、がんについての知識はほぼありませんでした。
皮肉なことに離婚したのちにクリニックに勤めることにより、そこからがんについて猛勉強をする事に。
いらっしゃる患者さんのほとんどはステージ4。
患者さんもご家族の方も、藁にも縋る気持ちでクリニックに訪れる方たちばかりでした。
私はコーディネーターとして勤務していたので、がん患者さんやその家族とお話しすることになるのですが、皆さん以前の私と同じようにがんの事や、今自分が受けている保険診療内の治療内容、どんな薬を処方されているのか、自分の体の状態など、意外と理解されてない方がとても多いように感じました。(中にはとても勉強されている方もいましたが。)
そして遺伝子治療というのはどういうものなのか。これで治るのか。
どの方も不安でしょうがない。
そんな空気がヒシヒシと伝わってきました。
今なら元主人の家族にも適切なアドバイスや、もっと寄り添うことができたのではないかと思ったりもします。
私たちの体の中で一日およそ5000~6000個のがん細胞ができていると言われています。
でも体内にはがん抑制遺伝子というのも持っているので、そこでがん細胞から体を守ってくれているのですが、その抑制遺伝子の目をかいくぐってしまったがん細胞が無尽蔵に増えた状態が、「がん」発症ということになるんです。
がん細胞の分裂速度はとても遅いので、1センチの大きさになるまでにはおよそ10年から15年ほどたっているのだそう。
そして1センチのがんの中には、およそ10億個のがん細胞があると言われています。
今ある検査では約1センチ以下のがんを発見するのはとても難しいので、1センチのがんで「早期」と言われています。でもそこになるまでには相当の時間が経過しているということです。
「早期」ではないんですね。
がんが悪性化してからの分裂は早いため、そこから一気に増殖。
遺伝子治療の治療内容については、またいつかブログで書きたいと思います。
そのクリニックで働いたのをきっかけに、更に人間の遺伝子や腸・脳について興味が強くなり、今色々と勉強する中で改めて思うのは「食」の大切さ。
腸内環境を変えることで、その影響が脳をはじめ様々な場所に影響を与えるのだと思います。
まさに食べることは生きる事です。
題名の「黒キャベツ」からほど遠いことを書いてしまいましたが、今日も固定種・在来種のお野菜を使ってご飯を作りました。
黒キャベツ、縦にとても長くて色も濃い。
色も濃ければ味も濃い野菜で、しかも長く煮ても煮崩れれしない。
なので煮込み料理の定番、ロールキャベツにしました。
長い葉の2/3を包む用に。
残りの1/3を細かく刻んで、肉だねに入れました。
パンチのある野菜なので、合い挽き肉もしくは豚挽き肉で、
洋風のスープ仕立てがおススメです。
自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ美味しかったです。